- 生活様式の変化に伴い、日本建築も大きく変わりつつある今日、いつの日からか上座に在った床の間が消え去ろうとしています。床の間は伝統建築の象徴で、ギャラリーであり、ミュージアムなのです。各家庭に小さな博物館や美術館を兼ね備える、世界に例をみない、高度な美意識を誇る日本の文化と思っています。ならば平成モダンとして、庭に床の間（ギャラリー）があってよいのでは？との提案です。
- おもてなしの心で、床の間を飾り、ベンチを併用し、玄関先で、ひと時のティータイムも良いでしょう。アプローチと併用し家族との団欒、地域のコミュニケーションの空間を設けます。帰宅時にはライトアップにてイブニングガーデンの演出です。そして、年2回のタイヤ交換も物置収納ではなく、庭の景観、生活観として透け込ませ、春秋の旬をタイヤ交換で味わうのも良いでしょう。庭は季節を感じる極上の部屋なのです。穏やかな花々に囲まれた、ヒメシャラ林、どんぐりの森のギャラリーをお楽しみ下さい。
