- 福島県の名山、安達太良山の豊かな好条件に平成2年より作庭に取り組みました。
- この地は1945年終戦に伴い、開拓を目的として入植し、飢え、寒さと闘いながら開田を果たした土地という事でした。
- 常々気配りした事は、無心で取り組み、固定観念を捨て違った角度からの発想を追求しました。また大径樹、巨石が多く、素材を知り尽くそうと努めました。素材の立場でじっと対峙すると、心が透通り、思いも掛けない好結果になるという”極限状態の無意識”を幾度も体験出来ました。
嫁を迎える思いやりで、一木・一草・一石にたずさわり、すべてに息吹を与えたいという心で取り組みました。 開拓した、大地に対する愛顧、周囲の深緑、そして、随所に配されておる、銘木銘石の生命力が、来園した方々に少しでも伝わり心和んで頂ければ幸いと思います。
本宅から下り降りるアプローチからの眺め。眼下に広がる黄金色の田園
安達太良のやわらかな稜線を借景にした、 九山八海の景
鉄平石のアプローチ
芝山から庭を望む
本来の杉林を間引き、光さす森へ変わる 芝生のグリーンが際立つ
本邸への裏のアプローチはモミジのトンネル
既存の常緑樹と山の景色と馴染むように景色をつくりました。本宅へ向かうまで様々な景色が楽しめます。